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2018 年度 実績報告書

保健師の地域診断能力向上を目指したケースメソッド教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K15988
研究機関信州大学

研究代表者

五十嵐 久人  信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (90381079)

研究分担者 石田 史織  信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (20710065)
山崎 明美  信州大学, 学術研究院保健学系, 講師 (60299881)
奥野 ひろみ  信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (60305498)
高橋 宏子  信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (80195859)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード地域診断 / 保健師
研究実績の概要

ケースメソッド教材の開発に向け、以下の2点を実施した。
①本年度は、前年度実施した小規模なパイロット調査の結果をふまえ、長野県内の保健部門に従事する市町村行政保健師全数669名を対象に地域診断の実施状況および地域診断実施に向けた組織体制、地域診断に必要な技術の修得状況についての実態調査を実施した。結果、376名から回答を得た(回収率56.2%)。保健師として勤務してから地域診断実施経験が「ある」296名(80.2%)「なし」73名(19.8%)であった。地域診断経験がない者のうち、保健師経験5年未満が32名(45.7%)であり、新任期での実施率が低いことが示された。地域診断に関するマニュアル等が職場に「ある」26名(7.1%)と低いことや、地域診断が業務の1つに「位置付いている」99名(26.6%)であり、多くの場で地域診断が業務と認知されていない実態が示された。地域診断は地域の特徴に応じた保健師活動を実施する為に重要なスキルであるが、新任期での実施率が低く、新任期を経た保健師であっても地域をアセスメントする力を身につけるに至っていない可能性が示された。また、新任期だけでなく、全ての保健師が地域診断を実施できるよう、組織の体制を整える必要が示された。
②ケースメソッド教材作成に向け、専門家や熟練の保健師などを交え、プログラム内容の検討を実施した。検討に際して、質的データに比べ、量的データの取り扱いが苦手であることから、e-Statなど様々な公的なデータベースを活用し、自身でデータを収集し、全国や県との比較を通して地域の特徴を知るように配慮することとした。また、死亡や罹患に関する疫学指標に傾倒し易い為、環境や保健行動などの情報を含めた疫学データの収集を意識させるようなプログラムの検討を行い、モデル教材の作成を試みた。

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公開日: 2019-12-27  

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