研究課題/領域番号 |
16K15990
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
有松 操 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 助教 (50289659)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 体組成 |
研究実績の概要 |
本研究は、「青年期女性のやせ」問題について、「ポジティブ・デビアンス(Positive Deviance:PD,以下PDと略す)」の考え方を用いて解決策を見出すことを目的としている。平成28年度は、情報収集および、「PD」ケースを見つけ出し、「PD」行動の探索を行った。情報収集では、第36回日本看護科学学会学術集会に参加し本研究に関する情報収集を行なった。 1.「PD」ケースを見つける:質問紙調査・身体測定 女子大学生207名に研究協力を呼びかけ、同意が得られた49名を対象として質問紙調査と身体測定を行なった。質問紙調査は、食行動および運動習慣の有無など日常生活に関する自記式質問紙調査を実施した。身体測定では、身長および体組成計を用いて体重、体脂肪率・体脂肪量・筋肉量を測定した。測定結果から、BMIにおいて標準範囲である18.5以上~25kg/㎡未満であることに加え、体脂肪率が21~34%未満であることを健康的な体型の条件として設定した。実際に測定に参加した46名のうち、条件に該当した者は43名であった。該当者の中から、さらに質問紙調査により部活動やクラブ活動以外で運動や活動量を増やす工夫をしていると回答した者13名を本研究においての「PD」ケースとした。 2.「PD」行動の探索:インタビュー調査 「PD」ケースに該当した者のなかからインタビュー調査に協力の同意が得られた4名にインタビュー調査を行った。インタビューの時間は、40~60分であった。インタビューでは、「体型を健康的に保つことを可能にするために気をつけていること」として、身体活動、食事、余暇および休息の過ごし方に沿って、具体的に日常行っていることに加え、気をつけて行っていることについて質問を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
熊本地震の影響により、予定していた時期(6~7月)の調査が十分に実施することができなかったため研究全体の進行がずれ込んだため。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー内容の結果を分析し、介入プログラムを作成する。作成した介入プログラムの実施協力者を募り、実際に介入研究を行なう。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進行が遅れ、予定していたインタビュー調査の分析が次年度へ持ち越しとなったため。
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次年度使用額の使用計画 |
インタビュー調査の分析にかかるテープ起こし、分析ソフト購入の費用を予定している。
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