国際生活機能分類(ICF)コードを用いて、レスパイトケアに関連する88の評価尺度(要介護認定調査票、神経・筋疾患群臨床調査個人票、Zarits介護負担尺度等)の下位尺度についてICFコードを対応させ、生活機能に関する構成要素の分析を行った。これらの尺度は、環境因子に関する項目がほぼ皆無であった。 約40%の介護支援専門員に、難病患者のレスパイトケアの調整経験があったが、調整の際に家族介護者の環境因子を含めた妥当性のある評価尺度を用いての評価ではなく、自己の経験値に基づく主観的判断が半数以上を占めた。レスパイトケアの検討には、家族介護者の環境因子を考慮した評価尺度の作成が必要である。
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