本研究では,低密度パリティ検査(LDPC)符号に対して効率的な並列符号化法を提案するとともにその数理を解明した.加えて,この研究結果をもとにして,符号理論とハイパーグラフの関連を調査し,一般の符号に対する効率的な符号化を検討した. 本研究の主要な成果は次のとおりである.(1)ハイパーグラフアンサンブルに対するK均等カットサイズの期待値を明らかにし,並列符号化をするための必要条件を明らかにした.(2)多元LDPC符号に対する並列符号化法を与えた.(3)(1)の手法をもとにノード故障モデルにおけるネットワーク分断確率を与えた.(4)SVT符号,多元SVT符号,RLL-VT符号の符号化法を与えた.
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