巨大文字列データを解析・利用するために,文字列を圧縮したまま様々な処理を効率的に行う「圧縮文字列処理」の研究を行った.主な成果として以下の五つをあげる.(1) 理論的に最良な領域で文法圧縮を行う手法の提案.(2) 圧縮したまま最長共通接頭辞クエリに応えるためのデータ構造の提案.(3) 連長圧縮された Burrows-Wheeler 変換(RLBWT)を圧縮領域で高速に構築する手法の提案.(4) RLBWT から Lempel-Ziv 77 の変換をオンラインで行う手法の提案.(5) 高い圧縮率を達成することで知られる文法圧縮 RePair を圧縮領域で計算する手法の提案.
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