研究課題/領域番号 |
16K16034
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
吉田 則裕 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (00582545)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | コードクローン / リファクタリング |
研究実績の概要 |
平成28年度に開発したツールの評価実験として,大学院生に利用してもらう短期間の実験と,企業の開発者に長期間利用してもらう実験の 2 種類を行った. 前者の大学院生に利用してもらう実験では,2つのプラグインが最も精度良くリファクタリング候補を推薦できるコードクローン検出ツールの比較評価を行うことで明らかにした.また,即時コードクローン検出プラグインについては,コードクローンを作りこんですぐに通知すると,開発者が大きな変更がその直後に加えられ,コードクローンではなくなる可能性があり,時間をおきすぎると,作業内容に関する記憶が曖昧になっている可能性があるため,コードクローンを作りこんでどのくらいの時間をおいて,通知すべきかを明らかにした.評価にあたって,何秒後に通知すると最も利用者にリファクタリングしてもらえる割合が高いかを基準とした. 後者の企業の開発者に長期間利用してもらう実験は,2つのプラグインが推薦するリファクタリング候補について,開発者にリファクタリングしてもらえた数や割合,およびどの種類のリファクタリングを行っている際に,リファクタリングを行っているコード片のコードクローンを提示すべきであるかを明らかにした.リファクタリングには,メソッド抽出や変数の移動など数多くの種類があるため,どの種類のリファクタリングを行っている際に,リファクタリングを行っているコード片のコードクローンを提示すべきであるか確認した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成29年度は,本研究で開発したツールの評価を行い,その結果に基づいて改良を行う予定であった.実用的な観点から評価を行うため,企業のソフトウェア開発者の意見を取り入れながら,保守支援に有効であるか評価を行うことができた.しかし,企業のソフトウェア開発者との日程調整に時間がとられてしまい,評価だけ平成29年度末までかかってしまい,同年度内に評価結果に基づく改良に着手することができなかった.
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度に行った評価実験の結果に基づき,本研究で開発したツールの改良を行う.より良いツールにするために,評価実験を行った際に得られた企業の開発者からのコメントを活用する予定である.また,評価実験の結果やその結果に基づいて改良したツールについて,論文投稿や学会発表を行う予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年度に行った評価実験の結果に基づき,本研究で開発したツールの改良を行うため,開発支援のための謝金を使用する予定である.また,評価実験の結果やその結果に基づいて改良したツールについて,論文投稿や学会発表を行う予定であるため,そのための掲載料や旅費を使用する予定である.
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