リアルタイムに型エラーを修正 (デバッグ) するための手法について研究を行った。まず一つ目はプログラム記述中の構文解析である。これには実装のコストを削減するために、既存の構文解析器を使用する手法を提案した。二つ目は型エラーの修正手法の改良である。主な成果は (1) エラーのある範囲を絞り込む型エラースライサの実用的な改良手法 (2) エラー範囲が絞り込まれた型エラースライスを複数個使用してより良い情報を見つける手法 (3) いくつかの型エラーデバッグ手法を統合的に扱うフレームワーク (4) 既存の型エラーデバッガを使用してエラーメッセージのように二つの矛盾する型を示す手法、などである。これらによりプログラマが型エラー修正を行う際、これまでより容易に行えるようになった。
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