本研究の目的は,電波によるセンシングと通信を組み合わせて通信性能を向上するための基礎技術を実現することである.具体的には,空間の状態を取得する技術と衝突が発生する中でも通信可能な通信方式の2つを実現することを目的とする.空間の状態を取得する技術では,電波を用いて空間に存在する人の人数や衝突が発生しうるデバイス数を推定する「1. 空間情報センシング技術」を実現した.衝突が発生する中でも通信可能な通信方式としては,「2. 衝突利用型同時情報交換方式」「3. ネットワークMIMOを用いた衝突利用型通信方式」を実現した.
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