平成30年度は、前年度までの機能設計に基づき、実機評価を行った。特にIoTセンサデータの収集を実現するインフラとして注目されているエッジコンピューティング環境に着目して、システム開発を行い、システムパフォーマンスとオーバヘッドを評価した。 エッジコンピューティング環境におけるインフラシステムは、仮想サーバの作成と仮想サーバとセンサデバイス間の通信をサポートする必要がある。そこで、仮想サーバの作成と同時に、SDNにより仮想サーバとセンサデバイス間のフローを設定するシステムプロトタイプを開発した。開発したシステムにより、コンテナ型仮想サーバの生成およびフローの設定を動的に行い、センサデバイスとの通信を実現できることを確認した。実機での動作検証により、提案したシステムは、エッジコンピューティング環境おけるセンサデータ収集におけるトラフィックエンジニアリングに適用可能であることを確認した。
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