平成28年度に得られた結果を基にして、効率的多対多通信アルゴリズムの更なる検証を行い、セキュアデータ取得ための分散的認証・認可スキームとデータ中心型any-to-any認証方式を提案した。 課題1:効率的な情報流通の研究。前年度に提案したアルゴリズムに基づいて、更なるシミュレーションおよび性能評価を行った。課題2:分散的セキュアデータ取得の研究。前年度のネットワーク内データへのアクセスコントロールアルゴリズムの設計と検証の上で、身分確認に対する脅威分析に基づきセキュリティ要件を明確化した。そして、IDベース暗号を用い、ネットワーク内データ取得を保護できる分散的認証・認可スキームを提案した。モデリング技術にて、提案した分散的認証・認可スキームにより、バンド幅の利用量を削減できることを検証した。更に、任意のエンティティから別のエンティティに認証できるように、サスペンションチェーン(SCM)というトラストモデルを設計し、新しいデータ中心型any-to-any認証方式であるDataTrustを提案した。また、提案方式のDataTrustのコストを評価するためにシミュレーションを実行した。
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