本年度では,複数の属性を持つ多次元ストリーミング時系列データにおけるモチーフモニタリング問題に取り組んだ.これは元の研究計画から発展した内容である.近年では同時に複数のセンサが起動しており,一つのデータが,複数の属性の時系列データにより構成されているものも多い.例えば,スマートウォッチを装着している場合,加速度や脈拍等,2つ以上のセンサが同時にデータを収集している.また,データセンサーでは,各クラスタマシンの計算リソースをモニタリングしており,CPU利用率やメモリ使用量などが時系列データとして収集されている.これらの多次元ストリーム時系列データにおける頻出パターン(モチーフ)をモニタリングすることにより,異常検出や知識発見が容易に可能となる.本研究の成果はDPSWS2019で発表し,優秀論文賞を受賞した.また,情報処理学会論文誌に推薦され,現在最終審査中である.
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