研究課題
IoT デバイスおよびその連結によるネットワークの構成に向けて、負荷の低い署名方式として多重署名を構成した。とくにIDベース署名とよばれる任意の文字列を公開鍵として使える電子署名方式で構成することで、各デバイスが保有する識別子やMACアドレスをを介した方式の構成が期待できる。また、小型のデバイスでは計算負荷がしばしば高くなるため、ビット長を弱めたような方式とその鍵更新機能も併せて構成することで、鍵サイクルを回転させることで安全かつ高効率に計算できる方式も設計している。さらにその安全性を数学的に証明もしている。とくにこれらの方式の安全性証明において、汎用的に利用できる証明技法を複数考案することで、様々な方式の安全性証明を導く成果も挙げている。これらの点は既存の多重署名方式における汎用的な数学的技法の確立という観点として、学術的な高い成果を上げたといえる。これらの成果は学術論文誌3編、査読付き国際会議4編を期間全体として公開している。また、実際にこれらの方式を用いたIoTデバイス向けの経路制御プロトコルおよびスマートグリッド用ネットワークの制御プロトコルの提案およびラズベリーパイなどのIoTデバイス上での実装評価も行っている。なお、実装評価では方式レベルの実装およびプロトコルレベルに分けて実装しており、前者については学術論文誌2編、後者については査読付き国際会議2編を公開している。また、これらの成果に加えて学術論文誌2編を現在投稿中である。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件) 図書 (1件)
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