本研究は意思疎通の効率を向上させる対話インタフェースの実現に向け,対話時の脳波と脳血流の同時測定結果から沈黙と脳活動状態の関連性の解明を目的で研究をおこなった.特に,ヘルスケアモニタリングへの応用に向け,遠隔環境の被験者に暗算課題を音声で伝えて実施する実験を行い,脳波と脳血流の同時測定結果から沈黙前後について,1分単位と1秒単位のセグメンテーションで異なる2階層の自己組織化マップを提案した。安静中と課題実行中の2状態を92%前後の識別率であることを確認したと同時に,単なる閉眼,聞き取り中,記述中,聞きながら記述の4状態についてそれぞれ条件が異なることを発見した。
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