当初の計画を変更し,以下のEnd‐to‐endの処理体系を構築することを目的とした. 課題1. 深層学習による2画像間の剛体運動推定: 現在論文誌へ投稿する準備を進めている.推定する運動をHomography(平面射影行列)に限定し,既存研究(HomographyNet)の欠点克服を試みた.具体的には,特徴量抽出と回帰推定の性能向上である.課題期間終盤に既存研究を上回る結果が得られた. 課題2. 深層学習による2画像間の領域マッチング: 体外発表に至らなかった.近年注目されている画像・動画のスタイル変換の考え方を導入することで,物体・カメラの位置/姿勢に対して頑健な領域マッチングの実現性を検討した. 課題3. 画像の幾何学的特徴量・局所特徴量の応用研究: 初年度の成果を利用し,画像の幾何学的特徴量や局所特徴量を利用した応用研究を行い,2件の体外発表を行った.画像の幾何学的特徴量とGraph Matchingを利用することで透明マーカの検出・追跡に関する研究を行った.申請課題である多元画像のマッチングへの適用を行っていく.画像の局所特徴量を利用することで,画像のインペインティング(欠損補填)を行った.
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