我々の身の回りには、塗料、染料、植物など、光源からの照射光の反射と蛍光発光の両方を示す物体・物質が非常に多く存在する。これら反射と蛍光の分光特性は物体や物質に固有な物理量であり、対象物体の状態を反映する。そして、反射と蛍光の分光分布を分離する方法が必要である。現存の方法では,多種類の光源を照射してシーンを観察する必要がある。これに対し,本研究は、反射・蛍光の分光特性の取得を実現するのに最適な光源の分光分布を考慮することにより,1回の分光観測のみからの反射・蛍光の分光特性の取得を実現した。分光カメラの撮影速度が遅いという問題点に対して、RGB画像から分光画像の復元方法も提案した。
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