これまで、内気さは、個人の性格的な問題と診断され、自らの努力で克服することが求められてきた。本研究では、コミュニケーション行動に抵抗を感じる原因は、人前でうまく行動できないことを事前に予想し、予期されるリスクを避けるために行動が過度に注意深くなるためという仮定を立て、その不安を軽減することの可能なコミュニケーションロボットを構築した。本研究で使用したコミュニケーションロボットは、会話の促進に寄与し、新たなヒューマンロボットインタラクションを提供するなどの期待がある。また、コミュニケーション障害児の社会的スキルの獲得ツールとしての展開も期待できる。
|