これまで,対話型進化計算の研究分野では,解候補評価の際にはユーザが手動で評価値を入力する手法が主流であった.このため,いかに簡便な評価方法を用いたとしても,ユーザに評価作業を強いることは妨げられなかった.本研究では,解候補評価にユーザの視線情報を用いることで,ユーザが自然に解候補群を閲覧するだけで評価値を獲得できる対話型進化計算システムを構築した.これらの成果は,今後,ユーザの潜在的嗜好を調査するマーケティング分野での応用や,不特定多数のユーザの感性情報を用いた対話型進化計算システムの実現を加速できる可能性があることが示唆されている.
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