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2018 年度 実績報告書

要点と評価を軸とした評価文書可視化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K16154
研究機関東京工科大学

研究代表者

伏見 卓恭  東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 助教 (80755702)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード可視化 / 極座標 / バースト検出 / 類似ツイートグラフ
研究実績の概要

最終年度は,ソーシャルメディアに投稿された商品に関する評判を分析し,ユーザニーズを抽出,要約,可視化する手法の確立に着手した.具体的には,商品名を含むツイートを収集し,類似のツイートをつないで類似ツイートグラフを構築する.類似ツイートグラフは,複数の連結成分で構成されるが,ツイート群をつなぐ際の類似度の閾値を適切に設定することで,各連結成分は同一のユーザニーズが含まれるツイートで構成されることになる.このようにして,ニーズを抽出,要約している類似ツイートグラフを二次元平面上に可視化することで,商品に関するニーズを視覚的,かつ,網羅的に把握することができる.さらに,多様なトレンドワードを効果的に可視化し,短時間に類似の意味のトレンドワードが多発するバースト状態を検出する手法を提案した.この手法では,各トレンドワードを意味を表す動径軸と投稿時刻を表す半径軸からなる極座標平面上に点としてプロットする.そして,カーネル密度推定に基づく手法により,トレンドワードが密に分布する部分をバーストとして抽出する.直交座標に可視化する従来手法と比較して,平面を効率的に使用できる部分で優れた手法である.加えて,文書などの多様体上のオブジェクト群に対して,類似度重み付きのk-近傍グラフを構築し,効率的かつ効果的に可視化,クラスタリングする手法も提案した.この手法では,オブジェクト間の連結度に着目したモンテカルロサンプリングに基づいてクラスタリングする.実データを用いた評価実験により頑健性について検証した.
研究期間全体として,1)商品レビュー文の2部グラフ,2)ニュース記事などの時系列文書,3)学術論文の引用関係ネットワーク,4)商品に関する類似ツイートグラフ,5)トレンドワードバーストの5つの可視化手法を提案し,収集した実データを用いて評価することで,その有効性を確認した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] High-Speed Clustering of Regional Photos Using Representative Photos of Different Regions2018

    • 著者名/発表者名
      Takayasu Fushimi,Ryota Mori
    • 学会等名
      The 2018 IEEE/WIC/ACM International Conference on Web Intelligence
    • 国際学会
  • [学会発表] 類似ツイートグラフ構築のための類似度閾値決定法2018

    • 著者名/発表者名
      菅野 健一,伏見 卓恭
    • 学会等名
      第120回数理モデル化と問題解決研究発表会
  • [学会発表] グラフ連結性に基づく多様体上での頑健なクラスタリング手法2018

    • 著者名/発表者名
      伏見 卓恭,斉藤 和巳,池田 哲夫,風間 一洋
    • 学会等名
      第120回数理モデル化と問題解決研究発表会
  • [学会発表] 極座標可視化手法を用いたトレンドワードのバースト検出2018

    • 著者名/発表者名
      松井 直大,伏見 卓恭
    • 学会等名
      第120回数理モデル化と問題解決研究発表会
  • [学会発表] 類似ツイートグラフに基づくユーザニーズの可視化手法2018

    • 著者名/発表者名
      菅野 健一,伏見 卓恭
    • 学会等名
      第17回情報科学技術フォーラム

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公開日: 2019-12-27  

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