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本研究は情報技術が高度に発展した―ーAI・ソーシャルメディアの普及が著しい今日の情報社会において、いっそう競合関係、緊張関係が激化する政治とジャーナリズムの関係性を明らかにすることを目的としたものであった。
そのうえで「a.日本における政治（政党）のメディア戦略の分析（政治環境）」「b. マスメディアと新興IT企業の新しいジャーナリズム実践の事例研究（メディア環境分析）」「c. 英米圏と韓国における政治のメディア戦略と代表的な新しいジャーナリズム手法の実践の事例研究（国際比較）等」の3つの研究テーマを設定した。
本研究は期間を通して、そのうちa. b.を中心に研究を進捗し論文執筆、学会報告等で具体的な成果に結実し、c.についても部分的に事例紹介等で取り組むことができた。
本研究の期間中に、行政機関による広報におけるInstagram等の非テキストSNSの利用が活発になり、また選挙や政治的なキャンペーン手法としての活用も同様である。そのような萌芽事例に対していちはやく分析に着手し、従来の内容分析手法を援用した分析手法の応用等を試論的に試みた。それらの成果の一部を最終年度（平成30年度）を中心に研究会報告等で実績とすることができた。
技術動向や海外事例等を踏まえると、今後ますます同様の傾向が活発化していくものと考えられるが、従来型のテキストを主とする研究の蓄積を踏まえながら、グッドプラクティスの収集、事例分析、ガバナンス、効果測定等、多様な学術的検討の展開が期待できる。
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