我々は、基本コミュニケーションが困難である発達障害児・者を対象に「自動SST」と題して、ソーシャルスキルトレーニング(以下、SST)の過程の一部を人間と対話エージェントの会話によって自動化する研究を進めた。自動SSTはノートPCで動作し、どこにいてもSSTの基本部分を受けることが可能になる。システムは、音声・言語・画像情報を認識し、ユーザに即時のフィードバックを行う。システムの設計は、従来のステップ方式の枠組みに沿っており、2種類の課題の選定、モデリング、ロールプレイ、フィードバック、正の強化を含んでいる。
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