本研究課題の目的は、昨今国内外で意識が高まっているプログラミング教育と人材育成に向けた、オンラインプログラミング学習支援環境を構築することであった。初心者の学習の効率化に加え、課題推薦やコーディング支援機能を通して、指導者の負担軽減を目指すものであった。最終年度の補助事業の延長期間においては、当該研究課題の一部である教育資料の自動生成、コードの分類、ロジックエラー検知に関する成果について発表を行った。研究期間全体を通して、機械学習のアルゴリズム等を開発し、次の項目に関する課題について成果発表を行った:問題の難易度推定、問題の分類、学習経路の提案、学習者の評価、ロジックエラーの検知、ソースコードの分類、教育資料の自動生成。これらは、機能が統合された学習支援システムの基礎要素となり得る。これらの成果の多くは、プログラミング学習だけでなく、一般的なe-ラーニングシステムにも応用可能と考えられる。また、本研究課題を通して構築された当該支援システムのアーキテクチャは、第三者が教育データを取得することを容易にし、同様の研究を行うことを推進する。
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