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2019 年度 研究成果報告書

気候に影響を与える光吸収性有機エアロゾルの個別粒子解析に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K16188
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 環境動態解析
研究機関気象庁気象研究所

研究代表者

足立 光司  気象庁気象研究所, 全球大気海洋研究部, 主任研究官 (90630814)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード森林火災 / 電子顕微鏡 / ターボール / エアロゾル / 気候変動
研究成果の概要

本研究では、森林火災から発生する有機エアロゾル(ターボール)粒子が600℃でも揮発しない成分を残すことを発見した (Adachi et al., 2018, AST)。また、ターボールの森林火災中の存在量、光学特性をブラックカーボンと比較する手法で解明し、ターボールの質量割合が全体の30-40%、その屈折率が1.56-0.02iと特定した(Sedlacek et al., 2018, ACP)。そして、ターボールの生成メカニズムが、有機物が窒素と酸素との反応によって粘性が高くなり煙の中で時間とともに生成する新たなメカニズムを提唱した(Adachi et al., 2019, PNAS)。

自由記述の分野

大気環境科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、森林火災から多量に放出される有機エアロゾル粒子(ターボール)に関して、その物理化学特性、光学特性、また生成メカニズムを明らかにした。ターボール粒子は顕微鏡分析以外では分析が困難であり、地球温暖化に大いに関わると考えられている森林火災から生じるエアロゾルの多くを占めるとされている。その詳細な特性を明らかにした点において、学術的意義がある。この成果によって、今後森林火災からのエアロゾル解析の精度やその地球温暖化への寄与がより詳細に理解されることが期待され、社会的にも重要な意義がある。

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公開日: 2021-02-19  

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