研究成果の概要 |
本研究では、森林火災から発生する有機エアロゾル(ターボール)粒子が600℃でも揮発しない成分を残すことを発見した (Adachi et al., 2018, AST)。また、ターボールの森林火災中の存在量、光学特性をブラックカーボンと比較する手法で解明し、ターボールの質量割合が全体の30-40%、その屈折率が1.56-0.02iと特定した(Sedlacek et al., 2018, ACP)。そして、ターボールの生成メカニズムが、有機物が窒素と酸素との反応によって粘性が高くなり煙の中で時間とともに生成する新たなメカニズムを提唱した(Adachi et al., 2019, PNAS)。
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