研究課題
若手研究(B)
年間23万人が主に鉱床由来の鉛中毒により死亡し、60万人以上の子供の知的発達に影響を及ぼしているが、汚染源推定に有用な手法は確立されていない。本研究では鉛汚染源推定に有用な家畜・家禽種を解明することを目的とした。高精度鉛同位体比解析より、アフリカを含めた発展途上国で流通し、またヒトの食糧源としても用いられるヤギやニワトリを用いることで、鉛汚染源の推定が可能であることを明らかにした。LA-ICP-MS(レーザー照射型 誘導結合プラズマ質量分析法)により、マウスにおける鉛の臓器内局所分布を解析した。脳の海馬領域の高濃度蓄積や、特に、腎臓の髄質において皮質よりも高濃度の鉛蓄積が確認された。
毒性学、獣医毒性学