本研究は、ヒトおよびメダカの受容体を用いたRAR結合ベースでのレチノイン酸受容体アゴニストによる水環境汚染の実態把握および各種レチノイドにおけるRARアゴニスト活性を評価した。相模川水系の調査において常に活性の高かった中津川水系を対象として、採取した試料について、酵母two-hybrid法によるアゴニスト活性およびLC/MSを用いたレチノイン酸類の測定を実施した。さらに、HPLCを用いて分画し、各画分のアゴニスト活性を測定した。また、各種レチノイドに対して、ヒトおよびメダカのRAR受容体へのアゴニスト活性の用量反応性を評価した。
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