インドネシアの択伐コンセッション内の天然林面積時系列変化解析から、2000-2010年は天然林面積率の低下がおこったコンセッションが少なくなかったが、2010-2015年にはほぼ安定するようになった。このことから近年のインドネシアの森林管理政策が、天然林の保全に一定の効果を上げていることが示唆された。 また2000年代中葉以降、インドネシアではジャワ島を中心に農民による早生樹栽培が盛んになり、択伐コンセッションからの木材生産を代替しつつあることが明らかになった。フィリピン、タイ、ベトナムとあわせ東南アジアでは広く、農民による早生樹栽培が主要な木材供給源となっていることを明らかにした。
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