本研究の貢献は、先行事例の課題を踏まえ、理論と実践をつなぐ、イノベーション・フレームワークを構築した点にある。具体的には、途上国のリソースと先進国のリソースに着目し、これらを統合したサービス・エコシステムの構築を試みた。これにより、途上国と先進国のそれぞれのメリットを活かしたイノベーションを実現できる。さらに、リソースを拡大させるための反復的なデザイン・プロセスを構築した上で、このプロセスにおいて利用するツールおよびメソッドをパッケージングした。これにより、イノベーションの成功確率を向上させる実践的なフレームワークの構築を試みた。
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