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2016 年度 実施状況報告書

教員養成課程におけるEthical Consumer育成のための教育プログラム

研究課題

研究課題/領域番号 16K16253
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

吉井 美奈子  武庫川女子大学, 文学部, 講師 (60413481)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード自主避難 / 原発事故 / 福島 / 生活者 / 教育
研究実績の概要

本研究は、「教員養成課程におけるEthical Consumer育成のための教育プログラム」を研究課題とし、特に東日本大震災による影響を受けた原発事故後の福島県やその周辺地域の食選択や住生活を営む地域の選択を題材として研究を進めていくこととしている。
昨年度は、これまで福島県内や放射能汚染が懸念された地域で生活をしていた人々が、震災によってどのような影響をうけ、どのような選択を強いられたのか、基礎的かつ重要な内容について、文献やインタビュー調査等を行いながら研究を進めてきた。
とりわけ自主避難者と避難しなかった者、避難をしたかったが叶わなかった者の間にはどのような隔たりがあり、いかなる情報を得て何を選択をしたのか、どのような状況によって選択できなかったのかを再度分析した。また、子どもたちを支援している方々や震災後、福祉にかかわっている方々にお話を伺う機会も得た。これらの結果の一部を書籍の一部や学会発表等で公表した。また、放射能からの影響を心配して、定期的に県外に保養に参加されているお子さんをお持ちの保護者の方の話も聞くことができた。これらの結果を直接活用するのではなく、次年度は更に福島の実情を把握し、これらの情報を総合させながら、教育教材を作成していきたい。海外での実践の取り組みについても情報収集をすることができた。しかし、まだ十分に収集できたとは言いがたいため、これからも続けて収集していき、日本の教育でも活用できるところを探っていきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の予定にしていた海外の情報については、今後も継続的に収集していくこととするが、福島内外での当事者からの話については、縁を作りつつ聞くことができている。次年度への課題としては、生産者とのかかわり、福島県に住んでいる人との関わりをもう少し作りつつ様々な角度からの意見を徴収できるよう努めたい。

今後の研究の推進方策

現在、徐々に縁を繋げつつ、ご意見や経験を聞く機会を持ててきているので、福島県内での取り組みにも縁を作りつつ、震災後の様子や避難指定地域が解除されてきている現状をふまえた生産者や生活者の気持ちなどを聞く機会を持ちたい。
また、Ethical Consumerについての概念を整理する必要があり、日本国内だけでなく海外の文献やこれまでの取り組みを参考にしながら、概念整理を行いたい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 放射能汚染と食選択の課題―福島の母親らに対するインタビューを手がかりにしてー2016

    • 著者名/発表者名
      吉井 美奈子
    • 雑誌名

      消費者教育

      巻: 36 ページ: 33-40

    • 査読あり
  • [学会発表] Reasons for non-mandated evacuation plans after the Great East Japan Earthquake2017

    • 著者名/発表者名
      Minako YOSHII
    • 学会等名
      IFHE Conference 2017
    • 発表場所
      St.Angela's College,Sligo
    • 年月日
      2017-03-24 – 2017-03-26
    • 国際学会
  • [図書] 原発と放射線をとことん考えるいのちとくらしを守る15の授業レシピ2016

    • 著者名/発表者名
      家庭科放射線授業づくり研究会 編
    • 総ページ数
      167
    • 出版者
      合同出版

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公開日: 2018-01-16  

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