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2018 年度 実績報告書

3Dテキスタイル技術による機能性と快適性に優れたクッション保護具の新たな設計方法

研究課題

研究課題/領域番号 16K16256
研究機関信州大学

研究代表者

朱 春紅  信州大学, 学術研究院繊維学系, 助教 (80773100)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード三次元テキスタイル / 圧縮特性
研究実績の概要

本申請研究は三次元構造のスペーサファブリックの設計方法及びそのクッション材としての応用の可能性について着目して研究した。
平成30年度本研究は提案したテキスタイルを製織し、その製織パラメータが材料のクッション性に及ぼす影響を検討した。設計したテキスタイルは、層の数を3、4、5の三段階にし、中空のサイズも三段階にした。ポリウレタンポリマーを用いて複合材料の作製を検討した。最後に、圧縮特性を用いて、複合材料の厚さの80%までの圧縮特性を解析し、層の数と中空のサイズの影響を検討した。その他、断面が波構造や蜂の巣構造織物の検討も行なった。
最終年度の研究成果として、平成30年6月1日~2日に大阪にて開催された「日本繊維機械学会 第71回年次大会」にて口頭発表した。また、学術論文1編がTextile Research Journalに掲載された。
本研究は中空構造三次元テキスタイルの設計、製織を検討し、一般の織機でも製織可能な構造について検討した。さらに、三次元テキスタイルを複合材料にし、その圧縮特性を検討した結果、層の数や中空のサイズが圧縮特性に大きな影響を与えることが分かった。この結果により、三次元テキスタイルを用いたクッション材料を開発する際、求められたクッション性の用途によってテキスタイルの設計を行うことが重要であることが分かった。
今後の研究展開に関して、多様な三次元テキスタイルに関する検討が必要だと思っている。今回は円形を中心として、波形、蜂の巣の製織も検討したが、クッション性として考えられるその他の断面形状を検討し、クッション性に影響する要因を明らかにすることが一つの課題である。また、Solidworksなどのシミュレーションソフトウェアを用いて、シミュレーションを検討することも必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effect of design parameters on the cushioning property of cellular fabric composites2018

    • 著者名/発表者名
      Zhu Chunhong、Shi Jian、Hayashi Kasumi、Morikawa Hideaki、Sakaguchi Akio、Ni Qingqing
    • 雑誌名

      Textile Research Journal

      巻: - ページ: 1-8

    • DOI

      10.1177/0040517518819837

    • 査読あり
  • [学会発表] 中空構造織物複合材料の圧縮性に及ぼす構造サイズの影響2018

    • 著者名/発表者名
      朱 春紅,林 香澄,森川英明,坂口明男,倪 慶清
    • 学会等名
      日本繊維機械学会第71回年次大会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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