事故が起きない安全な空間計画のために多くの場面で、ものの見やすさ予測が利用されるに違いない。ものの見やすさ予測に波長特性を考慮することは重要である。 輝度差弁別閾値、順応輝度増加量は、被験者により傾向が異なり、赤が他色より小さい傾向にあるが、光色条件間で有意な差がみられない。また、被験者視力により共通の影響もみられない。 三刺激値Y(λ)を算出すると、本検討では、Y(λ)が、赤を除いた4色で各光色間で類似する。既往の場合では、Y(λ)が異なる。X(λ)、Z(λ)では光色で分布が異なり、光色の影響が説明できない。以上からY(λ)により、分光分布を眼球内散乱光量の算出式に考慮することが重要である。
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