研究課題/領域番号 |
16K16264
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
永見 慎輔 京都大学, 医学研究科, 特定研究員 (60744042)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 食生活学 / 医工学 / リハビリテーション科学 |
研究実績の概要 |
嚥下障害患者が嚥下しやすい食品と嚥下が難しい食品があるのは、食品の特性に応じて嚥下動態が変化するためであると考え、物性が異なる検査食の嚥下動態の解析を開始した。 ゼリーやペーストと比較して液体のLEDT(喉頭挙上遅延時間)が延長していれば喉頭挙上期型誤嚥、喉頭侵入のリスクがあることを報告した。ゼリーとペースト、またはゼリーと液体でPRDに相違を認めた場合、嚥下食としてゼリーを選択するのが安全であることが示唆された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通りに嚥下動態解析を行った。しかし、解析データには自由嚥下、命令嚥下、咀嚼嚥下、液体嚥下が混在し、「テーラーメード嚥下調整食」の嚥下動態の解明に至っていない。
|
今後の研究の推進方策 |
嚥下活動の長時間無拘束モニタリング装置(特許 5353479号 嚥下活動モニタリングシステム、生体情報記録装置および嚥下活動モニタリングプログラム)を併用し、嚥下呼吸、吸息相で起こる嚥下の割合、嚥下後吸息相が再開するまでの潜時の情報を追加する。引き続き「テーラーメード嚥下調整食」の探索を進める。
|
次年度使用額が生じた理由 |
出張経費、物品購入の必要性がなくなったため
|
次年度使用額の使用計画 |
国際学会等の参加、論文出版の費用として使用する
|