研究成果の概要 |
物性を厳密に規格化した嚥下造影検査食の嚥下パターンには一定の傾向があるものの、「どのような所見によって」,「どのような食品」の経口摂取が困難となるのかを明らかにすること出来なかった。しかし、嚥下造影検査の定量解析で得られたデータを嚥下モニタ-に反映し、精度向上のアルゴリズムを開発した。嚥下モニターを用い、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者における嚥下と呼吸の整合性を検証するための観察研究を行った。ゼリー嚥下時に吸息が発生する頻度が高い患者群は急性増悪しやすい(Nagami et al 2017)ことを明らかにした。嚥下しやすいとされる食品の嚥下前後の吸息頻度がCOPD増悪と関連することを示した。
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