脂溶性成分は、脂質と調理する事によってその吸収率が向上する事が知られている。本研究では脂溶性成分と植物油を用いて、膜透過性スクリーニングをPAMPA法を用いた人工膜透過性試験により行い、脂溶性成分と植物油の相性を客観的に数値化し、調理した場合の影響も検証した。一般的に販売されている植物油のうち、リン脂質含有量が高い植物油にコーン油を脂溶性成分にケルセチンを用いて膜透過性を検証した。脂溶性成分の膜透過性は、 植物油の存在下で高まりリン脂質(PC)添加コーン油では脂溶性成分の膜透過性に変化が見られたので、リン脂質(PC)添加コーン油の脂肪酸組成が影響している可能性が示唆された。
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