本研究は、地域在住者を対象として、血中ビタミンD濃度と食事パターンがサルコペニアに与える影響を明らかにすることを目的とした。対象者の血清中25-ヒドロキシビタミンD濃度は、男性24.8ng/mL、女性22.5ng/mLだった。因子分析の結果から、Vegetable、Traditional Japanese、Low- confectioneryの3つの食事パターンが同定された。ビタミンD濃度が高いほど筋力が有意に高かった。しかし、いずれの食事パターンも、筋肉量、筋力、サルコペニアとの関連を認めなかった。本研究は横断研究であることから、今後は追跡調査を行い、要介護状態や死亡への影響も検討していく。
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