痛風の主要原因である高尿酸血症の予防・改善に効果的な天然物・食品由来成分を新たに見出すために、培養肝細胞における尿酸産生抑制能検定系を用いて、ポリフェノールを中心に尿酸産生を阻害する化合物の探索を行った。その中で複数の新規の有効な化合物を見出した。次にそれらの化合物をプリン体誘導性高尿酸血症モデルマウスに経口投与し、動物個体レベルでも有効であるかどうか検討を行った。その結果、タキシフォリン、イソラムネチンおよびウロリチンAが投与量依存的に血漿尿酸値の上昇を抑制することが認められた。その作用機序は、肝臓におけるキサンチンオキシダーゼの活性の抑制によるものであることが示唆された。
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