ホエーペプチドは、これまでの栄養剤のタンパク質の主成分と比較して、消化吸収能に優れているだけでなく、分岐鎖アミノ酸が多いこと、インクレチン分泌作用がありインスリン抵抗性の改善に有用であるなどの特徴が知られている。そこで本研究では、ホエーペプチドをベースとした栄養剤を使用し、周術期の筋肉量、タンパク異化状態、インスリン抵抗性、及び治療アウトカムを評価した。 その結果、タンパク異化抑制に効果が期待されるホエーペプチドを栄養管理に使用することで、術後患者においてタンパク異化を抑制する目的で積極的な栄養介入し、術後のアウトカムの改善につながる可能性が示唆された。
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