小学5年生310名の食事記録のうち休日2日分に出現した7310料理について検討した。出現頻度が高い料理の中から、リンが添加されている可能性のある料理を抽出し、実際に購入して、リン、カルシウム含有量を直接分析した。エネルギー、三大栄養素、ナトリウム量を表示より転記または直接分析した。一般的な食事調査法として、日本食品標準成分表を用いて栄養価計算を行った。リンの計算値に対する分析値の割合は平均112%であり、今回解析した料理は、計算ではリンを過小に評価する料理が多かった。先行研究において貧困層が多く摂取していると報告がある肉や魚の加工品、インスタント麺が特に過小に評価されていることはなかった。
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