研究課題/領域番号 |
16K16304
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 和彦 東京大学, 空間情報科学研究センター, 特任研究員 (70707075)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 自然体験 / プログラム評価 / 一人称視点映像 / 気候変動学習 / サイバーフォレスト |
研究実績の概要 |
自然体験学習のフィールドで記録され続けている定点連日写真と常時録音を用いた教材を用いて、気候変動学習と自然体験との間にある時空間スケールの差異を省察的に繋ぐ一連の学習プログラムを実施した。 7月下旬に、定点連日写真と常時録音が実施されている信州大学志賀自然教育園において、茨城県の中学生23名を対象に自然体験学習プログラムを実施した。この23名を5つのグループに分け、各グループ1名ずつにウェアラブルカメラとGPS受信機を装着して、その生徒を中心に自然体験活動中の各生徒の行動データを記録した。このうち、生徒5名が装着したウェアラブルカメラ映像を質的に分析した結果、自然観察学習における講師の説明や質問に対する反応という点で、各生徒の行動を定性的に評価できる部分があることが明らかになった。 また、12月上旬には、7月下旬に実施した自然体験活動の参加生徒23名を含む同校全校生徒約400名に対し、志賀自然教育園で記録されている定点連日写真と常時録音を用いた教材を用いた講話を行った。以上の一連のプログラムの影響を把握するために、同校全校生徒を対象としたアンケート調査を6月・11月・12月・3月の計4回行った。さらに、7月下旬の自然体験学習に参加した生徒23名に対しては、追加で自然体験学習2週間前、自然体験学習実施直後、12月の講話直後にそれぞれ、追加のアンケート調査を実施した。これらのアンケート結果については、上記の自然体験参加生徒の行動データと突き合わせつつ、今後分析を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
多少の時期のずれはあるものの、おおむね当初の計画通りに学習プログラムおよびアンケート調査を実施し、データの取得も完了している。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画に沿って、これまでの成果と課題を踏まえたプログラムおよび教材の改良を行ったうえで、再度一連のプログラムを実施し、アンケート調査を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
自然体験参加生徒の移動手段である貸切バスが予定より高額となったため、 プログラム実施対象校の担当教員との打ち合わせの結果、自然体験活動中の生徒の行動データ取得方法を一部変更し、購入を予定していた機材の台数を減らすことで対応した結果、約10万円の残額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
2年度目の自然体験活動においても、当初の見積りよりも高額の貸切バス代が想定されるため、次年度使用額を足し合わせて対応する予定である。
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