我が国には多くの防災啓発拠点施設が存在し、新たな施設の構築や既存施設の活用再検討が進む中、その教育効果を評価・改善する手法が求められている。本研究では、全国約150箇所のアンケート調査結果から、施設規模、運営形態、展示テーマ等を詳細に調査し、施設を類型化した。さらに、名古屋大学減災館をフィールドに、最新のICTである屋内測位技術を用いて学習施設の評価手法を開発した。その上で、見学者をナビゲートするアプリケーションを導入し、従前よりも学習効果が向上したことが、来館者への学習知識チェッククイズの結果から確認された。
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