• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

オンライン相互評価における評価方法の設計と開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K16327
研究機関早稲田大学

研究代表者

渡邉 文枝  早稲田大学, データ科学センター, 講師(任期付) (50749075)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2025-03-31
キーワード学習方略 / 質問紙調査 / KJ法
研究実績の概要

本研究の目的は,学習者同士によるオンライン相互評価の教育効果を高めるための評価方法を設計・開発することである.昨年度に引き続き,設計・開発の精度を高めるための基礎的研究を行い,その成果を発表することに注力した.主な成果は以下のとおりである.
(1)「メタ認知を促し自己調整する手立てとしての「振り返りの型」の効果:小学校第2学年国語科の授業実践から」が日本教育メディア学会論文誌「教育メディア研究」に採録された.本論文では,小学校2年生の児童が学習の成果と課題に関する「振り返りの型」をもとに書いた記述を分析し,提示した型が自己調整的に学習を振り返り,メタ認知を促す手立てとなり得たのかについて検討した.分析の結果,「振り返りの型」を示すことは,主に学習課題についてのメタ認知を促し,学習を自己調整することに繋がる可能性を有することにつながることが明らかになった.
(2)オタク人材が持つ「オタク力」に着目し,学業場面におけるオタク力の要因とその構造について検討した.首都圏の2つの大学の学生を対象に質問紙調査を行った結果,オタク度に関する質問については,オタク度の低い回答者よりも高い回答者のほうが多かった.オタク力度に関する質問については,オタク力度の高い回答者よりも低い回答者のほうが多かった.また,学業に関する勉強に活用しているオタク力に関する自由記述について,KJ法を参考にして分類・整理を行った.その結果,8カテゴリに分類され,「集中力」,「趣味から得られた知識」のカテゴリに関する回答が多くみられた.なお,本成果は日本デジタルゲーム学会の夏季研究発表大会にて発表した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

妊娠に伴い,研究計画が約1年間分遅れている.

今後の研究の推進方策

2024年度も本研究で得られた成果を取りまとめ,論文の執筆や学会等での発表を行う予定である.

次年度使用額が生じた理由

産前産後休暇の取得に伴い,研究活動を中断したため.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] メタ認知を促し自己調整する手立てとしての「振り返りの型」の効果:小学校第2学年国語科の授業実践から2024

    • 著者名/発表者名
      木村明憲,渡邉文枝,宗實直樹
    • 雑誌名

      教育メディア研究

      巻: 30 ページ: 41-53

    • DOI

      10.24458/jaems.30.2_41

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] オタク力の要因とその構造2023

    • 著者名/発表者名
      渡邉文枝,見舘好隆,小野憲史,藤川大祐
    • 学会等名
      日本デジタルゲーム学会2023年夏季研究発表大会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi