本研究では、自動車板金・塗装の高度な作業における熟練技術者の技の可視化・数値化を行い、非熟練技術者が、より短い期間で技の習得を行うための教育システムの構築を目的としている。自動車フロントフェンダーの凹みへの打ち出し板金実験の結果の解析を終え、以下の知見が得られた。 打ち出し板金において、熟練者は、 ・「当て盤の位置調整・確認」に費やす時間が非熟練者よりも長かった。 ・「打刻」の直前に「当て盤の調整・確認」を行うことが多い傾向がみられた。 ・作業の序盤は1工程に費やす時間が短く,作業が進むにつれて1工程に費やす時間が長くなっていた.
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