研究課題
若手研究(B)
手作業が多く,属人的暗黙知を多く有する自動車修理板金塗装における熟練者の有するコツを可視化・数値化し,若手技術者のための教育システムを構築することを目的とした.打ち出し板金およびメタリック塗料を使用したぼかし塗装を対象とし,3次元動作測定等を用いた解析により,熟練者の金槌の挙動やスプレーガンの操作が数値化された.
教育工学,人間工学,感性工学
本研究により得られた知見は,自動車修理業界で渇望されているものであり,日本のみならず海外での利用価値も高い.さらに,自動車修理業界では,教育・研究に時間や予算を割くことが困難な中小企業が多いことをふまえ,研究機関が取りまとめて実験・研究を行うことは,日本のものづくり産業の活性化に繋がる.また,多角的なデータを用いた身体知の教育システムは,自動車修理業のみならず,同じような作業を伴う業種においても利用価値が高い.