2021年度は、これまでの研究機関を通してデータを蓄積してきた標本画データベースの公開にむけて、画像とデータの統合や各種データの整備、および展示の実践を行った。 標本画データベースについては、公開の際の操作性を高めるため、標本画1枚に複数貼られているスケッチについて、パーツごとに画像を切り分けデータと統合する作業を行った。さらに、現在の分類体系をもとに、当時の未同定種や未記載種と思われる標本画について研究協力者による再同定を実施し、現在の種名データを追加した。 これらのデータを活用し、当館のミニ企画展示コーナーにて展示の実践を行った。展示は夏休み期間に子ども向けに普及をはかる目的とし、標本画、標本画が描かれた背景(当時の自然科学研究の実際の様子)、標本画が掲載された図鑑などを紹介しながら、小学生の自由研究を例にとって興味を喚起するものとした。
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