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2017 年度 実施状況報告書

石英粒子の表面形態を利用した後背地推定手法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 16K16351
研究機関科学警察研究所

研究代表者

板宮 裕実  科学警察研究所, 法科学第三部, 研究員 (40645488)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード石英 / 電子顕微鏡 / 後背地
研究実績の概要

初年度は、石英粒子の表面形態と土砂試料採取地の関係性について知見を蓄積することを目標とした。海岸堆積物及び河床堆積物を収集し、電子顕微鏡により石英粒子の観察を行った。試料採取地によって石英粒子の外形や表面の微細形態に多様性が確認され、微細形態の種類や出現頻度に差が出る可能性が示唆されたが、主に河床堆積物で収集試料数が十分ではないため、まだ最終的な結論を導くには至っていない。

今年度は、産前産後の休暇及び育児休業の取得に伴い、1年を超えて研究を中断していたため、今年度実施予定であった試料収集や実験は来年度実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

海岸堆積物の結果についてはある程度の結論が得られたため、学会発表を行い、現在論文作成を行っている。河床堆積物については、採取した試料の観察は完了したが、考察を進めるには更なる試料収集が必要と考えられたため、来年度も引き続きサンプリングを行う予定である。
観察結果の定量的評価法の構築は、粒子外形の評価法については一定の成果が得られたと考えている。表面形態の定量的評価法については、検討を進めている段階であるが、統計的手法を用いたグルーピングや、レーザー顕微鏡を用いた凹凸評価に一定の手応えを得ている状況である。
初年度は、当初計画していた実験を実施することができ、現在検討中の項目についても、ある程度方向性は示されている状況である。今年度は、産前産後の休暇及び育児休業の取得に伴い、1年を超えて研究を中断したため、1年の補助事業期間延長を申請した。今年度実施予定であった研究は、来年度実施する予定である。

今後の研究の推進方策

河床堆積物のサンプル採取を進め、河川の石英の形態的特徴について知見を得る。
観察結果の定量的評価法の構築については、多変量解析及びレーザー顕微鏡による凹凸評価を引き続き検討する。
また、コア試料中の石英について観察を行い、後背地解析への有効性を検証する。

次年度使用額が生じた理由

(理由)
産前産後の休暇及び育児休業の取得に伴い1年間研究を中断していたため、画像解析ソフトや統計解析ソフトの購入を来年度に延期したため。また、予定よりサンプリングが実施できなかったため。
(使用計画)
試料収集、ソフトウェア購入、学会発表、論文投稿

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公開日: 2018-12-17  

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