メダカの呼吸パターンを連続的かつ長時間計測した知見が無いため,まず,メダカの呼吸信号を連続的かつ長時間計測する簡易システムを開発した.構築したシステムによる計測実験では,同じ水質であっても,個体ごとに呼吸パターンが異なることを確認した.また,呼吸の頻度および振幅の大きさは,特に水質変化が無い場合でも,頻繁に変化することを確認した.従って,呼吸に伴う生体信号を利用して急激な水質変化や毒物混入を検出する場合,直近の呼吸パターンでモデルを作成し,外れ値検出法を用いた検出が有効であると考え,one class SVMを用いた水質変化を検出する方法を提案するとともに,その有効性を示した.
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