生体内組織形成術を利用した、世界最小径(内径:0.6mm)の人工血管"microbiotube"作成して、ラットの大腿動脈へ移植し、その生着性及び開存性を評価した。 移植後1ヶ月後の時点では、12例(75%)の開存が得られていた。その12例は全例で12ヶ月後までの開存が得られていた。移植後12ヶ月での病理組織学的所見では、母血管同様の層構造が完全に再構築されており、microbiotubeの移植後長期間における、高い生着性、安定性及び耐用性が確認された。近い将来microbiotubeは、微小血管手術領域において、有用なgraftになり得るものと確信している。
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