研究実績の概要 |
本研究では患者個々人の細胞から分化誘導した組織細胞を用い,生体内メタボリズム制御を担う組織間ネットワーク機構をin vitroにて再構築するOrgan-on-a-chipの開発を目指している。 米国Salk研究所との共同研究として樹立した家族性自律神経失調症(Familial dysautonomia, FD)患者由来のiPS(FD-iPS)細胞株,ゲノム編集技術により疾患原因とされる遺伝子変異を修復したiPS(FDGE-iPS)細胞株を用い,自律神経への分化誘導の検討および評価を行った。健常者由来のiPS細胞株とともに、分化誘導過程での遺伝子発現変化や誘導した自律神経による組織細胞の制御を比較することでOrgan-on-a-chipの開発に向けた基礎的知見を蓄積した。
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