成長因子を導入したポリロタキサン(PRX)表面を作製し、成長因子シグナルの亢進と表面分子可動性によるメカノシグナルの調節による細胞機能制御を試みた。これまでに硫酸化PRXンと骨形成因子(BMP-2)との複合体形成を報告しており、これを利用してBMP-2固定硫酸化PRX表面を設計した。BMP-2の固定と低い分子可動性の組み合わせが骨芽前駆細胞の骨芽分化を顕著に促進することを明らかにした。これはPRXの分子可動性調節とBMP-2の表面導入が相乗的に骨芽分化を亢進したことを示唆している。同様に間葉系幹細胞や肝臓由来細胞、血管内皮細胞の機能発現制御においてもPRX表面が有用であることを明かにした。
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