硫酸処理により、PEEKおよび繊維強化PEEKの表面に網目状の細孔が形成された。ついでグロー放電処理およびアパタイト核処理により、生体活性PEEKおよび生体活性繊維強化PEEKを得た。また、未処理および硫酸処理後の基板は疎水性を示すのに対し、グロー放電処理後およびアパタイト核処理後の基板は親水性を示すことがわかった。さらに、硫酸処理後においてスルホ基の形成が、グロー放電処理後においてスルホ基の増加とカルボキシル基の形成が確認された。一連の処理を施した基板をSBFに浸漬したところ、材料表面全体が1日以内にアパタイト層で覆われ、高いアパタイト形成能を示すことがわかった。
|