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2018 年度 研究成果報告書

tACSはプラトー状態の運動機能を向上させるか?-脳磁図を用いた研究-

研究課題

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研究課題/領域番号 16K16429
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 リハビリテーション科学・福祉工学
研究機関大分大学

研究代表者

菅田 陽怜  大分大学, 福祉健康科学部, 助教 (30721500)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード経頭蓋交流電気刺激 / 運動学習 / 脳律動 / 一次運動野
研究成果の概要

経頭蓋交流電気刺激法(tACS)が運動学習能力に及ぼす影響について検討した。健常成人52名を対象として、10Hz、20Hz、70Hz刺激群及び偽刺激群に無作為に割り当てた。tACSの刺激部位は左一次運動野とし、1mAの強度で10分間の刺激を行なった。刺激前後には運動学習課題を行い、刺激に伴う運動習熟度の変化を調べた。また、脳磁図を同時に計測し、刺激に伴う脳律動の変化を評価した。その結果、70Hz群で有意な運動学習の促進が認められた。また、70Hz群では、刺激後に一次運動野の有意な脳律動変化が認められた。本研究により、70HzでのtACS介入によって、潜在運動学習が促進される可能性が示された。

自由記述の分野

リハビリテーション科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、一次運動野を刺激対象とした経頭蓋交流電気刺激(tACS)が運動機能を変調する可能性が指摘されている。しかし、一方でtACSによって生じる運動機能の変化と脳機能変化との関連について詳細に調べた研究はあまり無かった。本研究では、tACSが運動学習能力と脳機能に及ぼす影響について詳細に検討し、70HzでのtACSが運動学習能力と一次運動野における脳活動を有意に変化させることを示した。この結果は、脳卒中患者など、運動機能障害を有する患者へのリハビリテーション介入前に70HzでのtACSを行うことで、その後のリハビリテーションの効果を更に向上できる可能性を示している。

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公開日: 2020-03-30  

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