本研究では、発達障害領域で開発された時間処理能力(Time Processing Ability:以下,TPA)の評価法、KaTidを参考に、認知症高齢者を対象とした新しい時間処理能力の評価法KaTid-Oldを提案することを目的としている。 今年度は、昨年度に引き続き、KaTid-Old仮ツールを用い、認知機能が低下している高齢者を対象に評価を実施した。また、共同研究者であるGunnel氏とともに、ラッシュ解析を用いたデータ分析を行った。さらにGunnel氏より、認定KaTid評価者研修およびKaTid評価者を育成するためのトレーナー研修を受講し、KaTid-Oldの新規評価法を本邦において提案および活用するための準備を進めた。
|